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かれんとオーシー


2023年 Vol.111 2023.12.15 発行
冬はノロウイルスに注意!!

令和4年の全国における食中毒患者数は6,856名でしたが、そのうち約3割がノロウイルスによるものです。ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、多くが冬期(11月〜2月)に発生しています。

ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、より注意が必要です。ノロウイルスによる食中毒は、主に調理従事者を介した食品の汚染により発生しています。

ノロウイルスには、アルコールは有効ではありません。手に付着したウイルスは、手洗いによって取り除く必要があります。
ノロウイルス予防に効果的な手洗い方法である「衛生的な手洗い」を実践し予防に努めましょう!

ノロウイルスに汚染された可能性のある
調理台や調理器具の対処法

一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウムや加熱による処理があります。

<参考>

〇厚生労働省 「ノロウイルスに関する Q&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

〇厚生労働省 「感染性胃腸炎(ノロウイルス)について」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/

〇大阪市 「ノロウイルス等による感染性胃腸炎にご注意ください!」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000005538.html


ふぐ有毒部位の廃棄について

11月28日早朝、東棟地下1階一般あら置き場にふぐの有毒部位が大量に捨てられているという現場を発見しました。ふぐ処理登録者が遵守すべき事項に、『除去したふぐの有毒部位は直ちに専用の容器に入れ、その容器を施錠すること。』と定められています。

ふぐの有毒部位を廃棄する際は、必ずふぐあら置き場の廃棄庫内に捨ててください。

廃棄庫内に入りきらない場合は、その場所に放置せず、いったん持ち帰り、施設内の専用保管庫(鍵つき)で保管してください。

今一度適切に保管・廃棄できているか見直しをお願いいたします。


「食の安全・安心」講習会開催のお知らせ

大阪市中央卸売市場 企画担当

今年度の講習会は、食中毒について市場内事業者の皆様により理解を深めていただくために、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所より講師をお招きし、実際に発生した食中毒の事例についてわかりやすく講義していただきます。

市場関係者の皆様の意識向上によって、中央卸売市場への信頼をより高めていくものとするための「食の安全・安心」講習会といたしたく、ご多忙のこととは存じますが、ぜひともご参加くださいますようご案内申しあげます。

◇開催日時  令和6年1月26日(金)11:00~12:00
       ※講習会終了後(12:00以降)希望者を対象に
        30分程度の質疑応答の時間を設けます。

◇開催場所  本場 業務管理棟16階 大ホール

◇対  象  市場関係者

◇参 加 費   無 料

◇テ ー マ  「食中毒の基礎知識~このようにして食中毒は起こります~」

◇問合せ先  市役所 企画担当 電話6469-7935


本場自衛消防訓練

大阪市中央卸売市場本場

令和5年11月30日(木)に本場におきまして、大阪市中央卸売市場本場防火防犯交通協力会主催の自衛消防訓練が市場内事業者など53名の参加で行われました。

訓練は関連棟1階北側付近より出火したとの想定で行われ、まず、館内放送での避難指示により、全参加者が指定された4か所に一時避難したのち、市職員の誘導により、最終避難場所の関連棟南側駐車場へと避難しました。

その後、参加者は福島消防署の署員8名の指導を受けながら、消火器の使い方を学び実際に水消火器を使って消火訓練を行いました。
また模擬煙を充満させたテントに入る煙体験、そのテントから退避する煙内退避訓練を実施しました。

これを機に参加者を通して災害が発生した際に皆さんが安全で速やかに避難できるよう避難経路の確認や消防設備前スペースの確保、喫煙マナーの徹底など多くの市場で働く方々に本場内における防火意識が高まることを期待しています。


〜第19回おさかな絵画コンクール 受賞作品が決定しました〜

大阪市水産物卸協同組合

大阪おさかな普及協議会主催の第19回おさかな絵画コンクール〔「後援:大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会」「協力:(一社)大阪市中央卸売市場本場市場協会、(公財)大阪府漁業振興基金」〕の審査会が、10月3日に大阪市水産物卸協同組合の第1会議室にて開催され、大阪府知事賞や大阪市長賞をはじめ受賞作品52点を決定しました。

表彰式は、10月28日に大阪市中央卸売市場本場の業務管理棟16階大ホールにて行われ、また10月29日には、岡田浦漁港にて入賞者とその家族を対象に地引網体験会が開催されました。受賞作品は、大阪市中央卸売市場本場の業務管理棟1階研修室にて展示されています。

大阪府知事賞(高校生の部)受賞作品  

大阪府知事賞(中学生の部)受賞作品

大阪市長賞(小学4年生以上の部)受賞作品 

大阪市長賞(小学3年生以下の部)受賞作品

表彰式の様子 

展示の様子


《資料室からのご案内》

資料室では、図書以外に下記のような新聞の供覧も提供しています。静かな環境で、ゆっくりと日々のニュースや過去の記事の検索にご利用ください。

日本経済新聞・日経MJ・水産経済新聞・みなと新聞・食品市場新聞
食糧経済・日本食糧新聞・農経新聞・シーフーズニュース

保存期間は、日本経済新聞・日経MJは当年と昨年分、他紙は当年と過去4年分です。
尚、業務時間は次のとおりです。

 ・土曜日以外の開場日
 ・午前9時~午後3時

【新刊案内】

『野菜情報』

9月:あなたの知らないパッケージサラダの世界

10月:カット野菜の栄養素~野菜の栄養をより手軽に摂取~

11月:日本の農業をアグレッシブにリフレッシュする
~カゴメアグリフレッシュ株式会社の
持続可能な農業ビジネスモデルの構築~

(農畜産業振興機構)
『果実日本』

9月:  西洋ナシ産業を展望する
ブルーベリー産業を展望する

10月:高収益果樹経営の実践

11月:カンキツの品質向上技術

(日本園芸農業協同組合連合会)
『全水卸2023』

9月:水産市場の今日的課題と将来につながる展望の考察

11月:卸売市場を揺るがす二大問題の考察
「直面する問題としての物流事情逼迫化」と
「将来的問題としての人口減少」

(全国水産卸協会)
『アクアネット』

9月:水産物トレーサビリティの現在地
 ~不変要素と新たな取組み~

10月:アユ養殖の現状と未来
 ~香魚の真価を見つめ直す~

(湊文社)
『かん水』

9月:No662 成長産業化の課題

(一般社団法人全国海水養漁協会)
『海外漁業協力』

No104 :フィジー共和国における
2022年カーボンニュートラル事業報告

(海外漁業協力財団)
『FRANEWS』

No76:環境DNA

(国立研究開発法人水産研究・教育機構)
『日本水産資源保護協会』

季報 秋 16-3

(公益社団法人 日本水産資源保護協会)
『食と健康』

9月:  これからの時代の食の安全

10月:ノロウイルスの発生状況と飲食店における食中毒対策

11月:厨房の一酸化炭素中毒対策
~厨房のガス機器安全マニュアル~

(日本食品衛生協会)