護り伝える

玉神輿講とは

玉神輿講は、大阪市中央卸売市場本場市場協会を中心に組織された、言わば玉神輿を護るための活動の中枢組織です。
中央市場に玉神輿が持ち込まれたのは、昭和6年、大阪市中央卸売市場が設立された時です。当時は、附属商組合(現在の綜合直売協同組合)が護っていましたが、その活動を市場内各組合へに広げていきました。昔より護り続けてきた神輿を我々の代で絶やすわけにはいかないという想いから、その活動は、市場協会を代表する者が中心となり組織化され、今日まで継続されてきました。そして市場内外への協力、理解を求めながら玉神輿をこれからも護り続けていくのが「玉神輿講」なのです。

玉神輿が昔と変わらぬ姿で今も残っているのは、玉神輿講の活動があったからなのです。

人々に愛される玉神輿を護り伝える
十八人会とは

十八人会は、「天神祭玉神輿十八人会」と言い、主に玉神輿の管理や保守、渡御を円滑に運行するために組織されました。
十八人会は、水産物卸協同組合、青果物卸売協同組合、綜合直売協同組合、漬物卸売協同組合、乾物卸組合の5つの組合から推薦された者で構成された神輿の担ぎ手を統括する組織です。
輿丁(担ぎ手)など総勢200人を越える大所帯、玉神輿による勇壮な渡御がスムーズに行えるのも、彼ら十八人会が、輿丁を管理、サポートしているからです。また、十八人会が中央市場内の横つながりを深め、市場内の活性化にも一役かっています。

そして、玉神輿を若い世代に語り継ぐという大切な役割も担っており、各組合から選ばれた十八人会会員は、これからの祭りの運営の中心となる、若い世代の育成にも力を注いでいます。世代を超えた輿丁が、ともに玉神輿を担ぐことができるのも、十八人会の活躍があってのことなのです。