大阪市中央卸売市場食品衛生検査所
ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスで、ノロウイルス食中毒の患者数は食中毒の総患者数の半数以上を占めています。特に令和 6 年は、患者数、事件数とも、近年で最も多くなっています。令和 7 年においても 1 月から 8 月で患者数はすでに 1 万人を超えています。
ノロウイルス食中毒は、一年を通して発生しますが、10 月下旬頃から増加し、12 月から翌年 1 月に発生のピークを迎えることが多く、これからの時期は特に注意が必要です。

ノロウイルス食中毒の発生原因を知ることで、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒を予防しましょう。原因としては、汚染されたカキ等の二枚貝の生食が有名で、二枚貝はノロウイルス食中毒予防に関して重要な食品です。しかし、実際にカキ等が原因となったのは 2 割ほどで、残りの 8 割は感染した調理者等の食品取扱者を介して汚染された食品を食べたことによる事例とされています。
① 持ち込まない
前述のとおり、感染した人を介して汚染された食品が原因となる例が多く報告されています。このため、ご自身や従業員の方がノロウイルスに感染しないように普段から手洗いや健康状態に注意し、下痢や嘔吐、風邪のような症状がある人は、食品を直接取り扱う作業はしないようにしましょう。また、無症状でもウイルスを排出している場合があるので、定期的なノロウイルスの検便の実施も有効です。
② 付けない
手洗いは手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。ノロウイルスに感染していても無症状の場合、手指を介して無自覚に感染を広げてしまう可能性があります。トイレの後や食品を取り扱う前は必ず手を洗いましょう。

③ やっつける
加熱処理はウイルスを失活化させるのに有効な手段です。加熱が必要な食品は、中心部までしっかりと加熱しましょう。中心温度が 85~90°Cで 90 秒以上が目安です。

コラム:もし家族や従業員が嘔吐したら
ノロウイルスに感染した人のふん便や吐物には大量のウイルスが含まれています。ノロウイルスは少ないウイルス量で感染しますので、適切に処理し感染を広げないことです。ノロウイルスに対しては、次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水が有効です。患者の吐物やふん便を処理するときは、自身が感染しないよう使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用しましょう。


大阪市中央卸売市場食品衛生検査所
ふぐによる食中毒は毎年のように発生し、死亡例も報告されています。これからふぐの流通が増える季節となりますので、ふぐを取り扱う事業者の皆さんはより一層注意しましょう。

また、釣ってきたふぐを自宅で調理し食中毒となる事例が毎年発生しています。素人のふぐ調理は大変危険です。絶対にやめてください。
令和7年11月27日(木)本場におきまして、開設者や市場内事業者など、約60名が参加し、自衛消防訓練が行われました。
訓練は、東棟1階F塵芥室より出火したとの想定で実施され、まず防災センターで火災報知器の発報を受信、警備員と連携を取りながら被害状況を把握し、消防署への通報を行う「通報訓練」と、館内放送の避難指示により、業務管理棟1階、東棟3階、中門西棟側、関連棟南側駐車場の4箇所に避難し、市職員などの誘導のもと、最終避難場所の業務管理棟南側ロビーへと避難する「避難訓練」を実施しました。
その後、福島消防署員4名の指導を受けながら、水消火器による「消火器操法訓練」を行い、AEDの使用方法の説明を受けました。
本場においては、昨年度より、指定喫煙所以外での敷地内全面禁煙に取り組んでおり、喫煙マナーの徹底など、防火意識が高まることが期待されます。






各支社で「のぼり」を立てて、さかなの日をアピールしています!








万博が終わり、一抹の寂しさを感じるところもありますが、大阪市中央卸売市場は年末に向けて連日大量の荷物で大いに賑わいを見せます。その中でも、冬の訪れを告げる風物詩、塩干売場の「数の子の初競り」が、今年も11月21日(水)に開催されました。
黄金色に輝く数の子は、おせち料理の彩りに欠かせない一品で、味も食感も楽しめる食材です。近年、需要は徐々に落ち込んでおりますが、それでも子孫繁栄を願う縁起物として古くから親しまれてきました。最近では、塩抜きや味付けを済ませた「味付け数の子」への加工品が増え、ご家庭で簡単に楽しんでいただけるようになっています。
メディアの方も大勢取材に来られる初競りは一大イベントです。試食ブースでは、新物の塩数の子はもちろん、チーズやワサビで味付けされた加工品も広く展開され、仲卸業者の方はもちろん、海外からお越しの方まで賑わっていました。競りの開始を告げる鐘が鳴り響くと入札が始まり、10ロットほど並んでいた商品が数分の間に競り落とされます。このスピーディーな競りこそ、市場の一番の醍醐味ですね。また、掲示価格が各仲卸業者さんで同額になることも多く、その際はじゃんけんで決めることも多々ありました。商品の価値を正確に測れるプロだからこそ起こることなので、見ごたえ満点でした。
数の子は魚卵のため、プリン体が多いと誤解されがちですが、実際には極めて少ない食品です。また、EPA・DHAが豊富で、抗肥満効果や血中脂質改善が期待されており、お酒の肴(さかな・アテ)としても優れた万能食品です。おせち料理の彩りにとどまらず、ぜひ一年中楽しんでいただけると幸いです!



当組合主催によります、大阪本場お魚まつり〔「共催:大阪市中央卸売市場綜合直売協同組合、大阪淡水魚貝組合」「後援:大阪市教育委員会」「協賛:㈱うおいち、㈱大水」〕を11月2日(日)に開催しました。本イベントは、魚食普及や市場の存在意義を知っていただくために企画し、約25,000名の方々にご来場いただきました。
マグロ解体ショー&即売会・模擬セリ・お魚さばき教室、がらがら抽選会、鮮魚・塩干即売会、海鮮バーベキュー、青年会ブース(お魚ビンゴ・千本引き・スーパーボールすくい)、フードブースなど様々な催し物を用意し、来場者の皆様にお楽しみいただきました。










大阪おさかな普及協議会主催の第21回おさかな絵画コンクール〔「後援:大阪府、大阪府教育委員会、大阪市、大阪市教育委員会」「協力:(一社)大阪市中央卸売市場本場市場協会、(公財)大阪府漁業振興基金」〕の審査会が、9月29日に大阪市水産物卸協同組合の第1会議室にて開催され、大阪府知事賞や大阪市長賞をはじめ受賞作品52点を決定しました。
表彰式は、10月18日に大阪市中央卸売市場本場の業務管理棟16階大ホールにて行われました。受賞作品は、業務管理棟1階研修室にて展示されております。
大阪府知事賞(高校生の部)受賞作品

大阪府知事賞(中学生の部)受賞作品

大阪市長賞(小学4年生以上の部)受賞作品

大阪市長賞(小学3年生以下の部)受賞作品

表彰式の様子

資料室は下記のとおり業務しております
・土曜日以外の開場日
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閲覧用の新聞は次のとおりです
・日本経済新聞
・日経MJ
・日本食糧新聞
・農経新聞
・みなと新聞
・水産経済新聞
・食品市場新聞
・日刊シーフーズ・ニュース
| 『野菜情報』 10月:ブロッコリーの指定野菜への追加について 11月:「今日の当たり前を、明日へつなぐ」 12月:涙のでないたまねぎ「スマイルボール」の涙なくして語れない開発の道のりとこれから ~ハウス食品グループ本社株式会社~ | (農畜産業振興機構) |
| 『果実日本』 10月:高収益果樹経営の実践 11月:果樹生産における異常気象対策 | (日本園芸農業協同組合連合会) |
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『全水卸2025』 11月:「令和5年度卸売業者の経営状況概要」をきっかけとした考察 | (全国水産卸協会) |
| 『アクアネット』 9月:定置網漁業の今 ~「待ちの漁法」の変化への対応~ 10月:魚を切る ~省人化と鮮度保持の最先端~ 11月:“資源循環”で豊かな海を! ~自然の摂理に倣う~ | (湊文社) |
| 『海外漁業協力』 №112:世界の魚市場 インドネシア共和国 ソロン魚市場 | (海外漁業協力財団) |
| 『食品産業動向調査結果』 令和7年1月調査 令和7年7月調査 | (日本政策金融公庫 農林水産事業) |
| 『食と健康』 9月:従業員をまもる カスタマー ハラスメントの防止と実践ポイント 10月:実例から学ぶノロウイルス食中毒 11月:「食品期限表示の設定のためのガイドライン」の見直し 12月:クリスマスを彩る洋菓子の世界 | (公益社団法人日本食品衛生協会) |