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かれんとオーシー


2023年 Vol.108 2023.03.14 発行
「アニサキス」に要注意

令和4年に全国で発生した食中毒事件は957件報告されています。 そのうち 570 件がアニサキスによるものでした。(令和5年1月末時点)
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種で、その幼虫はサバ、アジ、サン マ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加 熱のものを含みます)で食べることで、 アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に 刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。

主な原因食品

サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカ等の海産魚介類の刺身や寿司に 加え、冷凍処理がされていないシメサバやサーモンのマリネなどの加工品。

主な症状

◆ 急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐

◆ 急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状

※ 多くが急性胃アニサキス症
※ 激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は速やかに医療機関 を受診してください。

【厚生労働省ホームページ引用】

胃の粘膜に潜入するアニサキス幼虫

内視鏡の先端に装着された鉗子でアニサキス幼虫を摘出する(診断と治療を兼ねる処置)

提供:立川相互病院消化器内科・渡崎裕二先生

予防方法

○鮮度を徹底!目視で確認!

◆ 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除いてください。
◆ 魚の内臓を生で提供しないでください。
◆ 目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。

○冷凍・加熱が有効

◆冷凍する(-20℃で 24 時間以上)
◆加熱する(70℃以上 60℃なら1分以上)
※ 食酢やわさび、にんにく、しょう油などでは死にません。

<参考>

厚生労働省ホームページ 「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html

農林水産省ホームページ「海の幸を安全に楽しむために 〜アニサキス症の予防〜」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/anisakis.html

大阪市ホームページ「魚介類による食中毒について」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000251265.html


(株)うおいち 食育活動のご紹介

株式会社うおいち

帝塚山学院大学にて長崎県と「お魚料理教室」を行いました

食育活動にて帝塚山学院大学 人間科学部 食物栄養学科 全学年 有志 合計43名を対象に「お魚料理教室」の実習を2月6・7日に実施しました。協賛は、長崎県漁業協同組合連合会様と長崎県大阪事務所様です。

今回の実習では、弊社で行っている食育の趣旨を軸としました。というのも、弊社の理念にもある「食文化の発展に貢献する」という精神のもと、これからの食文化を担う学生達に対し、水産物を使用した食育を行うことで魚食に興味を持ってもらうことを目指しています。また、大阪の中央卸売市場における水産の荷受会社という立場を活かし、様々な地域の皆様と協賛し、水産だけでなく農産も取り入れ、学生にその地域ならではの食材の美味しさや日本の食文化を伝えていこうと考えております。

食材は、まず長崎県漁業協同組合連合会様が長崎産「養殖ヒラマサ」を、食育で使用しやすい2/3kg尾サイズに選別してご提供してくださいました。そして、長崎県大阪事務所様からは長崎県の名産品である「にんじん、だいこん、スナップエンドウ、「五島ルビー」(ミディトマト)、米、お抹茶、ゆめのか・恋みのり(いちご)」をご提供してくださいました。

実習は、13:40頃から始まり17:30頃まで行われました。まずは、長崎県大阪事務所の鈴木様と岩永様より本日の野菜・県の観光・魅力などを紹介してもらいました。そして長崎県漁業協同組合連合会の高橋様よりヒラマサとブリの見分け方などを紹介してもらいました。

続いて弊社の宮崎がお魚の捌き方・料理を説明しました。捌き方・料理は、説明しながら実際に調理する同時進行型で行いました。

メニューは、「ヒラマサ出汁お茶漬け」「ヒラマサお刺身~大根のツマ付き」「長崎お野菜でさっぱりサラダ」「ヒラマサのアラほぐし身と野菜の皮で簡単佃煮」「デザート~ゆめのか・恋みのり(いちご)」でした。皆さんそれぞれ美味しく召し上がりました。

今回のポイントとしましては、お魚を三枚おろしから刺身まで捌くこと、アラの下処理、魚を焼く方法、出汁の取り方まで一連の魚の処理方法を説明できたことです。また、出汁取りの際に使用した昆布や、大根の皮など捨ててしまうかもしれない食材を再利用したレシピにしたこともポイントです。学生たちは初めての経験で戸惑いながらも、自分たちで役割分担をし、実習に取り組んでくれました。今回の経験を家で復習したいという意見も多くみられました。

実習を通して、農水産物・長崎県の魅力を肌で感じて学んでいただき、食に関わっていく大人として、将来、魚食普及・持続可能な魚介類の利用などの人生の良いきっかけになればと思っております。

最後になりますが、このような実習を開催してくださりそして、授業の進行などを助けてくださった帝塚山学院大学の先生方、長崎県の魅力を分かりやすく伝えて下さった長崎県の皆様に大変感謝申し上げます。また、このような素晴らしい食育を実現できますよう、さらなる活動を進めていきたいと思っております。

完成した料理です
ご提供いただいた農産品です
楽しそうに調理していました
長崎県大阪事務所の皆様です
長崎県漁業協同組合連合会の高橋様です
綺麗な養殖ヒラマサです
長崎県漁業協同組合連合会の高橋様です
綺麗な養殖ヒラマサです

行事一覧
https://www.uoichi.co.jp/category_shokuiku/index.html

当該記事はクックパッドにも掲載中です
https://uoichi.cookpad-blog.jp/


~水仲・大阪本場PRの取り組み~

大阪市水産物卸協同組合

大阪市水産物卸協同組合(髙丸 豊理事長)では、令和4年12月17日(土)に、「チャオ産経仕入体験会」を開催しました。水産仲卸店舗にて仕入体験や市場見学を行い、組合員や大阪本場のPRを行いました。参加者は、その後、マイドプラザ2階の多目的ホールにて行われた抽選会に参加しました。抽選会の景品には、マグロの柵や明太子など水産物や、本場市場協会よりご提供いただきましたマスクメロンなどを用意した他、参加者全員に、おさかな絵画コンクールの入賞作品をデザインに取り入れたクリアファイルや、関係団体よりご提供いただいた物品をお配りしました。なお、昨年に引き続き、参加者を減らすなど、新型コロナウイルス感染予防に十分配慮し開催しました。


野球大会のお知らせ

第75回 場内野球大会

応援おねがいします!!
日 時4月4日(火)~4月21日(金)
試合開始 午後3時 ~ (1日1試合)
(予定日 4月4、7、11、14、18、21日)
場 所松島球場(西区千代崎1丁目)
試 合トーナメント方式
申込締切令和5年3月13日(月)
申し込み締め切りました。

《 詳細は、市場協会(内線7850) 枌谷(そぎたに)までお問い合わせください 》


卓球大会報告

場内大会の結果報告!!

第70回 場内卓球大会
結果優 勝  団体戦Ⅰ部 大阪市役所(溝口吉博・上石英毅・河原友幸・伊葉賢次)
優 勝  個人戦Ⅰ部  上石英毅(大阪市役所)
優 勝  個人戦Ⅱ部  猪尾 優(大阪本場青果卸売協同組合)
日時2月2日(木)午後1時30分集合、2時試合開始(団体戦)
  3日(金)午後2時試合開始(個人戦)
場所大阪市中央卸売市場本場体育館(市場東棟 5階)
《詳細は、市場協会(内線7850) 枌谷までお問い合わせください》

《資料室からのご案内》

業務時間は次のとおりです。

 ・土曜日以外の開場日
 ・午前9時~午後3時

【新刊案内】

『野菜情報』

1月:東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(令和4年11月)他

2月:コロナ禍の外食産業から見る野菜の需給動向について

(農畜産業振興機構)
『果実日本』

12月:果樹台木の最新動向

1月:環境保全型果樹農業

2月:果樹資材高騰対策・果樹の国産花粉安定供給

(日本園芸農業協同組合連合会)
『全水卸2023』

1月:ベーシック経済学と水産マーケット
サバを事例にIQ(個別割り当て)制度について考える

(全国水産卸協会)
『アクアネット』

12月:冷凍品の新たな値打ち
~食べどきを“固める”~

1月:子供と親への魚食普及
~「快」につながる体験~

2月:激動期の養鱒経営

(湊文社)
『食と健康』

12月:HACCPに沿った衛生管理の「定着」と「HACCP型五つ星」活用事例

1月:おすしのはなし

2月:カンピロバクター食中毒にご注意!

(日本食品衛生協会)